最近、株式市場に上場している日本企業の積極的な株主還元が目を引くようになってきました。
主な株主還元策としては、自社株買い、配当金の増額が挙げられます。
投資家としては、非常に嬉しいニュースですよね。
背景には以下理由があると思います。
①プライム市場の上場維持基準をクリアさせるため
条件の一つに流通株式時価総額 100億円以上という基準が設定されており、この基準をクリアさせるために、自社株買いを実施する企業が出てきています。
②PER改善目的
日本取引所グループから、プライム市場とスタンダード市場に上場する約3300社を対象に、PBR(株価純資産倍率)の改善要望が出ています。
③物言う株主からの圧力
積極的株主還元の例として、商社の丸紅(8002)が2023年3月期─2025年3月期において、1株当たりの年間配当金78円を基点とした、累進配当を発表しました。
累進配当は、減配せずに配当金の維持or増配をしていく政策ですので、投資家としては非常にポジティブなニュースになります。
①については、現時点で基準を満たしていなくても、プライム市場に居続けられる猶予期間中であり、猶予期間は実質的に2026年3月まで続きますので
今後もこのような積極的な株主還元を表明する企業はどんどん増えていくというのが個人的見解です。
なので私のスタンスとしては、本命株であれば購入検討、本命株以外であれば静観という方針で行こうと思っています。
(バーゲンセールだ!って慌てて購入しないよう気をつけたいです ^^;)
株を買う基準は人それぞれです。株主還元策を基準に銘柄選びをすることを否定するつもりはありません。
但し自分の銘柄選びの基準が株式還元策でない場合、安易に飛びつくと長期的にみて後悔する可能性が高まると思っています。
「投資における自分軸をしっかり持つ」
結局この一言に尽きるのではないでしょうか。