ミニマルな生活を実践していると、自分の中のエンタメに対する考え方が大きく変わってきました。
世の中には本当にたくさんのエンタメ(映画、スポーツ、バラエティ、お笑い等々)が存在しています。
昔は辛いこと、悲しいことがあった時に、心の隙間を埋めてくれる(ストレスを解消してくれる)友人のような存在でした。学生時代には1日5時間、6時間もエンタメに時間を割くこともざらにありました。
ただ最近になってようやくエンタメの危険性を認識できるようになりました。私がエンタメにある種の恐怖心を抱いたのは、受動的娯楽であるということ、際限がないということです。
受動的娯楽であることについて、見たい番組は自分で選んでいるから決して受動的娯楽ではないという反論もあるかと思います。ただし、相手が発信したものを受け取っているのに変わりはないので個人的には受け身の娯楽であると思っています。
何か情報を得たいと思った時に、自分で本を読んで調べるのとTV等から情報を得るのでは、理解度、記憶の定着といった点で大きな違いがあると思っており、前者の方が圧倒的に勝っていると思います。
また視聴者を釘付けにするような中毒性のある番組作りをしているものが多々あることも、エンタメの危険な側面の一つであると思います。
際限がないということについてですが、エンタメは絶えず供給され続けるので今後エンタメロスという状態には陥ることはまずないでしょう。
見方をかえれば、自分でエンタメを楽しむ時間をしっかりとコントロールしないと、貴重な時間がどんどん奪われてしまう危険があるということです。
多くの人にとって、人生をかけて本当にやりたいこと、将来の夢がエンタメをみることではないと思います。
ただしエンタメを通じて人脈が広がったり、家族の中で共通の話題ができたりと、人生を豊かにしてくれる側面も当然あると思っています。
1日24時間という限られた時間のうち、エンタメのためにどれだけ時間をかける価値があるのかよく考え、適切な距離感で付き合っていく必要があるのではないでしょうか。