ガンの正体

ガンは現代人の多くが罹る現代病の一つですが、今までどうゆうメカニズムで発病するのかかが良く分からずに、漠然と恐怖心を抱いていました。ガンについて学んでいく中で、私が惹かれた著書を紹介したいと思います。

日本の医学者である安保徹氏の「病気知らずになる免疫力の高め方」という著書になります。

がん細胞とは?

そもそも人間の細胞は「解糖系」と「ミトコンドリア系」という、エネルギーを生み出す2つの発電所を持っている。

解糖系

・酸素がほとんどなかった20億年前の生命のあり方のなごり(当時の酸素濃度は2%)

・酸素がなくてもブドウ糖からエネルギーを生み出せる

・もっとも活発に働くのは33℃程度(体温より低い)

・あっとゆうまにエネルギーを生み出せるが、エネルギー効率が悪い

・細胞分裂を促進する

・瞬発力がある

ミトコンドリア系

・酸素と栄養からエネルギーを生み出す。

・もっとも活発に働くのは38℃程度(体温より高い)

・解糖系よりもエネルギーを生み出すのに時間がかかるが、エネルギー効率が良い

・細胞分裂を抑制する

・持久力がある

人間の子供は活動的でよく動き回りますが、子供の細胞は解糖系が優位で細胞分裂も盛んです。但しエネルギー効率が悪いためたくさん食べる必要があります。子供が1日3食以外におやつを食べるのは自然なことなのです。

20代から60代くらいまでは、解糖系とミトコンドリア系のバランスが良い(1対1)年代のため、瞬発力もあれば、持久力もあるという調和の取れた体になります。子供時代よりも解糖系は減るのであまり食べる必要がなくなっていきます。

高齢の人(60代以上)がご飯をあまり食べなくなるのは、ミトコンドリア系が優位となるので単純に食べる必要がなくなるからです決して体力の低下が原因ではありません。

ただし成人がご飯を必要以上に食べると、体内の細胞が解糖系優位の状態にシフトしてしまいます(20億年前に先祖返り)。これが発がんの正体になります。

先祖返りした細胞は、酸素が大嫌い(酸素の少ない環境で生きていた)。つまり体内では、交感神経が緊張しっぱなしで低体温、低酸素状態になってしまっています。こんな状態が長く続けばありとあらゆる病気にかかりやすくなってしまうのです。

発がんの原因

発がんには大きく4つの原因があるといいます。

①働きすぎ

働きすぎ=交感神経優位の状態が長いということですので、体内が低体温、低酸素状態にシフトしてしまいます。

②心の悩み

うつ病の人は交感神経優位の状態にあるので、低体温、低酸素状態につながっていきます。

③体の冷え(冷房、冷たい飲み物のとりすぎ)

説明不要だと思います

④薬の飲み過ぎ

腰痛で鎮痛剤入り湿布を貼ったり、リウマチでステロイドを飲んでいると、ミトコンドリアの機能を止めてしまいます。つまり、エネルギーを作れなくなるので体の冷えに繋がります。

がんへの対応策

本書で推奨されている対策が4つあります。

①体を温める(基礎体温を上げる)

例えば普段の姿勢を良くするだけでも、腹筋、背筋が鍛えられるので体の冷えを治すのに効果があります。

②深呼吸をする(酸素を十分に体内に取り入れる)

忙しい現代人は、酸素を十分に体内に取り入れられていないため、意識的に深呼吸する時間を増やす必要があります。

③野菜をたくさん食べる(カリウムをたくさん摂取する)

カリウムを多く含む食品を食べることでミトコンドリアを活性化させることができます。

④副交感神経を優位にして免疫力を高める

(体温を上げ、酸素をたくさん取り込む)

感想

・本書の内容は個人的にとても納得の行く内容で、良い本に出会えたと思っています。

・世の中には1日1食で健康的な生活をされている方が多くいます。

でも、例えば1日3食しっかりと食事を取っていた20代の若者が、食事改善といっていきなり1日1食にするのもいかがなものかと思いました。

20代の方であれば、まだ解糖系細胞に依存する割合が多いと思うので、1日2食から始めてみたり、1日3食でも1食あたりの食事量を減らすといった方法を取る方がいいのではと感じました。

ただし人の体は千差万別なので、お腹が空いたら腹八分目を意識して食べる、お腹が空いていないときは食べない。ということを実践していけばいいのかなと思いました。

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