食事に対する家族との価値観の違い

マクロビオティックの考え方を取り入れた食事をしていく中で新たに発生した悩みが、食事に対する家族との価値観のズレです。

マクロビオティックを食事に取り入れたときは一人暮らしをしていたので特に問題はなかったんですが、その後実家に戻り家族と同居したときが大変でした。

私の家族は、極陰性食品(加工食品、冷凍食品、砂糖菓子等々)も極陽性食品(肉、魚、卵等々)もなんの制限なく食べている状態でした。

私は、極陽性食品(アルカリ性のものは例外)、極陰性食品を極力取らないような食事をしていたため、最初は価値観の違いに戸惑っていました。

古来から日本では、ハレの日(お祭り、恒例行事等)とケの日(日常)では異なる食事をしていました。家族の食事は毎日がハレの日の食事にみえたのです。

最初のうちは、自分の価値観こそ正しいという考えが強すぎて家族にもマクロビオティックを進めていました。しかし当然というべきか、あっさり拒否されてしまい、さらに家族との間に微妙な距離感も生まれてしまいました。

今振り返ると、原因は自分の価値観を相手に押し付けすぎた自分にあったと思っています。

世の中には体に良くない食べ物と知っていても、食べることで得られる幸福感と健康リスクを天秤にかけた上で、前者を選択している人もいるよなと冷静に物事を判断できるようになったことが転機になりました。

それ以降は、家族の食事スタイルには口を出さず、逆に自分が家族から愚痴を言われても喧嘩ごしにならず、「食事を変えることで健康な体が手に入るんだよ!」とまわりに対して宣言し続けました。

その後しばらくすると良い変化が出てきました。

最初は自分の食事法に文句を言ってきた家族が、ほとんど愚痴を言わなくなってきて、徐々に私の考えに理解を示してくれるようになってきました。

そしてもともとは精製米を食べていた家族が、自分に倣って玄米(分つき米)を食べてくれるようになったのです。

さらに、私に合わせて粗食(ごはん、味噌汁、手作りおかず2品程度)を一緒に食べてくれるようにもなってきました。(^^)

食に対する考え方が大きく変わったことで、家族や友人と価値観の違いが生じ、関係性が悪化してしまう方もいるかと思います。

私自身の経験から言えることは、

・自分の価値観を押し付けない。(相手考えを無理に変えようとしない)

・自分の信念、考えは、行動で示す。(加えて自分の考えを口に出しで主張する)

この2点を実行することで家族との関係をもとに戻すことができたと思っています。

最後になりますが、良くも悪くも強い信念は、他者に影響を与えるということを感じました。

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