最近、森博嗣さんの「お金の減らし方」という本を読んだんですが、改めてお金の価値についてじっくりと考えることができました。
※この本に出会って初めて著者のプロフィールを知ったんですが、趣味で自宅の庭にミニチュアの鉄道を作ったというすごい方でした。^^;
「ものの価値は自身の欲求の大きさによって決まる」
本書からの引用ですが、素直にその通りだなと思いました。
買い物をするとき、私達は値段でものの価値を判断してしまいがちですよね。
スーパーでお肉を買うとき、定価では買う気がなかったのに半額になったとたん買いたくなった、みたいな経験あるのではないでしょうか。
値段は売り手側の都合で決まるわけで、その値段を購入の際の判断基準にすることには確かに違和感があるなと改めて思いました。
但し値段を全く無視して欲しい物を買おうとすると、自分の保有資産以上の買い物をしてしまうケースもあるでしょうし、このへんのバランスが難しいなとは思いますね。
「最も自分の満足に近い時間はお金が減るとき」
こちらも本書からの引用ですが、この言葉は個人的にとても印象に残りました。
お金はあくまで自分の欲しい物、やりたいことと交換するための引換券でしかなく、使うことで初めて自分の欲求が満たされるものです。
昔の私は、仕事で収入を得て通帳の数字が日に日に増えていくことに満足感を得ていましたが、今振り返ると本当に自分が欲しい物、やりたいことが分かっていなかったんだと思います。
筆者の言葉にもありますが、本当に自分が欲するものを見つけるには、少しでも面白そうと思ったものへのチャレンジ(価値を知る体験)が一番の近道だと思います。その経験の中から自分の本当の欲求が明確になっていくと思います。