「都会」について考える

解剖学者の養老孟司さんの著書に嵌っている最近の私ですが、

多くの著書で都会の問題点について指摘されています。

都会は情報化社会であると述べられています。

情報化社会とは、世の中意味のあるものしか価値がないと考える社会のこと。

そして人間の感覚を刺激するようなものをできるだけ排除する社会と同義になります。

(都会の典型として、空調完備された部屋で、パソコンがあるだけのオフィスが挙げられます。)

現代人(特に都会に住む人)が人と接することを敬遠する、結婚しない、子供を作らない傾向にあるのは、それらが自分の感覚を大いに刺激するから。

また現代人がSNSを好む傾向にあるのは、SNSは単なる情報で時間経過で変化しない、自分の感覚をほとんど刺激しないためだと述べられています。

以下は私見ですが、例えばスーパーで土や傷のついていない均一なサイズの野菜が売られているのも、現代人が土、傷、不均一な形状というものを刺激物としてとらえているからではないでしょうか。

私は大人になってから都会に対する憧れが全くと言っていいほどなくなりました。

自然豊かな土地の方が落ち着く、といった感覚的なものだったんですが、

養老孟司さんの著書を通して、私が都会を敬遠するようになった根底の原因が明らかになった気がしてスッキリしました。(⌒∇⌒)

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