昨年末に岸田政権が発足しましたが、岸田総理は、「貯蓄から投資へ」という発言をたびたびされています。
日本人は貯金好きとよく言われます。理由の一つとして、バブル時代の金利は今では考えられないほど高く、1990年頃の定期預金金利(1年)は、年利6%もあったんですよ。今の若い人からしたら、びっくりですよね。これは、12年で預けているお金が2倍になる数字です。
500万円預けていたら12年後には1000万円になっている計算ですから驚きです。
かたや現在の金利は0.002%程なので、預けているお金が2倍になるのに36000年かかります(笑)
このような状況にもかかわらず、日本人が貯金し続けるのにはいくつか理由があると思いますが、子供の頃からしっかりとした金融教育をうけてこなかったことが原因の一つだと思います。
おそらく私達の親世代も十分な金融教育(投資等)はされておらず、その子供世代は親からも学校からも教育されない状況にあったことから、親がやっているという理由でなんとなく貯金をしている人が非常に多かったのではないでしょうか。
(親世代は超高金利時代を生きていますので当然貯金をしますよね)
このような状況で政府が投資を促しても、ぼったくり金融商品(売買手数料が高い、高リスク等)を買ってしまう人が増え、結果的にお金を減らしてしまう人が増えてしまうのではないでしょうか。
幸いにも、2022年4月から新しい指導要領に基づいた高校家庭科の授業が始まり、その中で、高校生が金融教育の授業を受けることになります。これは非常に良いことだと思いますが、じゃあ大人の教育はどうなるの?という課題が残ります。
各自が勉強してね・・・では無責任ではないかと思うので、何かしらの対策はしてほしいですよね。