最近、「1日外出録ハンチョウ」というマンガにドはまりしています。
大人になってすっかりマンガ熱が冷めてしまっていた自分にとって、子供の頃から読み続けているワンピースを除けば、現在読んでいる唯一のマンガになります。
福本伸行さんの代表作『賭博破戒録カイジ』に登場する大槻という人物を主人公としたスピンオフ作品になります。
主人公大槻は、債務者で地下労働施設で強制労働をさせられている、という非現実的状況にありますが、1日外出券を使うことで一時的に地上に戻ることを許され、短い地上での生活を満喫する、というのが概略になります。
地上で大槻がすることといえば、観光する、グルメを楽しむ、映画を見る、知人宅で飲み食いしながら雑談をする。いかにも庶民が休日にしそうな事がほとんどなためか、読んでいってほっとできる安心感があります。
なんでこの漫画に嵌ったか分析してみた結果、以下の3点に集約できました。
①超人的な能力を持った人が出てきて戦闘するとか、バイオレンスなシーンが全くと言っていいほどなく、読んでいて大きな刺激を受けない。
②一日外出時は「THE 日常」が描かれていて親近感がわく。
③単に日常を描いた漫ではなく、普段は地下労働施設にいて劣悪な環境下で生活しているというギャップがある。
何かと生きづらい今の世の中で、この漫画を読む時間というのが、例えるならお風呂に入っているようなほっと一息つける時間になっています。
またこの漫画は、「お金や地位がなくても十分人生を楽しむことができるよ」、「ありふれた日常の中にも楽しめる要素はいっぱいあるよ」といった作者からのメッセージが込められていると勝手に解釈しています。(笑)
これからも面白い話を期待しています。